ここにきて健康への意識が高まって来ました。
この2年は特にかも知れません。
今回お話する漢方の話は中国が長い歴史の中で
調べ上げた実践的哲学です。
まず病気の一つの原理として
血液をいかにして綺麗にするか
これに尽きます。
いろんな方法が研究されては来ましたが
大きく大別して
二つの方法があります。
それが 上薬 と 下薬
と言うものです。
通常みなさんが飲んでる薬を
下薬
上薬とは
食品と思ってください。
食品というのは毎日取ってても大丈夫ですが
薬というのは
基本的概念が
毒を以て毒を制する という考え方なんです。
できるだけ少量で
長く飲まず、大量にも取らない方がいい
それはなんとなくわかりますよね。
ところが最近になって
現代人には大きな問題が1つ出て来てしまいました。
それは腸内環境が悪くなってしまったということです。
昔の日本人は腸に善玉菌が多く
悪玉菌なんてほとんどいませんでした。
ただそんな中でも痔になる人がいて
そういった人は必ず
魚を食べた報いだと言われて来ました。
要は動物性のタンパク質が腸を通過する際に
腐敗菌を多く出してしまい
弁が硬くなったりして痔になるんです。
それもこれも日本人はもともと農耕民族で
ほとんどの歴史の中で
野菜や穀物を食べて生きて来ましたから
腸が7メートル半くらいあります。
逆に肉食の海外の人は
腸は大体3メートルちょっとですから
当然、胴が短くて足が長い
日本人は胴が長くて足が短いとなるわけです。
ただ近代に入って食事が随分
欧米化して来て日本人もいろんなものを食べるようになって来ました。
その結果どうなったかというと
ガンになる人が非常に増えました。
ガンとは字で書くごとく
やまいだれに
品物の品に山と書きます。
いろんな品物を山のように食べると癌になる。
だから戦後間もない頃って
栄養はあまり取れないのに
癌になる人ってほとんどいなかったんです。
その代わり今食糧事情もよくなった頃に
増えて来た
これは栄養の偏りもさることながら
腸内の動きや菌バランスがおかしいということなんです。
だから今の人はとにかく血が濁っている
それを元に戻そうとして
体はバランスを取る
これが不調という形で体に出ます。
なので漢方の世界に病名というのは無いんですよ
全ては体の不調を補うために出ている
症状なんだって話になるんです。
だから数値を図ってというのも大事ですが
漢方の世界では全体のバランスを見たときに
数値が大したことなくても不調であれば
病気なんだってことですね。
血が濁れば血液をろ過する腎臓が疲れて来ます。
そうなると血はどんどん酸性に傾いて来ます。
するとここが面白いんですが、
体はその血を綺麗にするためにバランスを取り始めます。
例えば畑でも土が酸性に傾けば
石灰を撒いて中和しますよね
それと同じで人間の体も
血が酸性に傾けば
カルシウムを出して中和させようとします。
そのカルシウムはどこから出すんですかって
骨から出すんです。
だから最近の子は足腰が弱いだとか、
お年寄りに骨粗鬆症が多いのは
血が濁っているからなんです。
これを食品を持ってして改善しようという
漢方の考え方って本当に素晴らしいと思います。
考えればわかることなんですが
やはり体というのは
全て食べ物でできています。
これを薬で治そうっていうのは
もしかして無茶があるのかも知れません。
もちろん薬で症状を和らげることは大切です。
ただ薬でできてる臓器ってないんですよ 笑
わかりますよね
だからこそ今、漢方の考え方が
生きてるんだと思っています。
また次回にはコロナのような感染症も
漢方的に見たらどうか
そして内臓の働きから
内臓には兄弟がいて子分もいるなんて話を
したいと思います!
みなさんの幸せを今日も願えて幸せです。
それではまた

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